お客様の声

  • 福 :今まで20数年の大工としてのキャリアの中で、N様は様々な建物を作ってこられた経験をお持ちだと思いますが、どういった建物を作ってこられたのでしょうか?

  • N様:大工として弟子入りした頃は、純和風、土壁のどっしりとした昔ながらの日本家屋作りを厳しい親方の元で身に付けました。
    素材も含めてその建築方法が一番良いと一生懸命でした。
    その後、大手住宅メーカーの3か月ほどで完成する工業住宅も多く作りました。この20年、社会や時代の変化とともにそのような家が増えました。
    その後、福地さんが提案する外断熱工法で、無垢の木だけで作られた構造体そのものが内装デザインというユニークで合理的な家づくりに出会って非常にやりがいを感じ、今に至ります。

  • 福 :何事もすぐに結果を出すことに大きな価値が発生する経済社会の中では、工期が短くて工場で大量生産できる部材や、熟練職人でなくとも作ることができるという商品は企業にとっては大変なメリットですからね。
    「家」 に対してはもちろん様々な考え方があって然るべきだと思いますが、「住まう」とか「暮らす」という角度から考えたとき、私はやはり工業製品に「住まう」とか、「暮らす」というのは違うかな・・・と・・・。

  • N様:そこなんですよ。私が大工になったのも、ものづくりが好き、無垢の木が好き、自然が好きということが出発点になっていたと思います。
    だから、大工の親方の元、夢中で覚えました。合成のものが好きではないので、自然の土や竹、無垢の材木や瓦を使って作る昔ながらの工法が一番だと思っていました。
    でも、福地さんの考案する工法の建物を何棟も作っているうちに、この工法の良いところがだんだんと解ってきたんですよ。

  • 福 :暮らしの設計社では、体をつくる食物の重要性と同じくらい、住まうこと、暮らすことが人間の心身の健康に重要だと捉えて建築計画をしていますが、N様はどんなところが良いと解ってきたのですか?

  • N様:まず、素材です。材料となる木材は無垢の木だけを使った構造体はとても体に優しいです。
    私は1日中現場で材料を切ったり、組み立てたりしている大工ですから、合成の薬剤や接着剤等が浸み込んだ素材に囲まれて、触って、その中の空気を吸って作業し続けているのとは違いますよ。
    小さなお子さんや、肌や体が弱い方には健康という面からは特にお勧めしたいですね。
    1日目一杯活動して帰宅する家族の誰もが、素晴らしい木の香りにほっとすると思います。
    仕事場として考えても、福地さんの設計する無垢の木の家の現場が私の健康にも良い環境なので安心して仕事ができます。
    部材、部品のひとつひとつも工夫を重ねて考えられた上での工法なので他社には真似できないところもすごいですね。
    それから、すべてのお施主様に合わせたオリジナルの設計をしているので、家族のカラーが出せる、満足度の高い自分らしい暮らしができる家を作ることができるということですね。
    現場で作っている私はお施主さまと接することも多く、みなさんとても満足され、喜ばれている声がダイレクトに聞こえてきます。
    お客様に喜んでもらえる家を暮らしの設計社と一緒に作っているというプロとしての喜びを感じます。

  • 福 :なるほどそうなんですね。N様は当社の提案する素材も工法も大工という立場から素晴らしいと認めていらっしゃって、当社のこだわりの家づくりメンバーの一員として参加していることに誇りと喜びも感じていらっしゃるのですね。ありがたいことです。

  • N様:そうです。自分の家を建てるなら福地さんが提案する工法、素材、設計デザインと自分の大工の技術を合わせたものがいいと思いました。このような家づくりに出会ったからこそ、家を建てようと決意したというのも事実ですよ。

  • 福 :ご自分でお客様のお家を作りながら、「この家いいなあ・・・。自分も建てたいなぁ。」と建てたい気持ちがつのって行ったとしたら、とても嬉しいお言葉です。ありがとうございます。
    大工として、弊社の建物を設計デザインしている福地や現場担当伊藤と今まで仕事を共にしてきた中で、何か良いエピソードはありますか?

  • N様:嬉しかったエピソードがあります。
    子供さんのおられるお家をつくらせて頂いた時、そのお子さんが私が作っている現場を熱心に見ておられました。そのお子さんは自分の家を作る私を見て、自分も大工になってこういう良い家を作りたいと将来を希望し、数年後、大工の修行に出られたというエピソードは感動しました。また、大工ではなく、建築士を目指し、大学の建築科へ進学されたお子様もこの家づくりを生で見ていたお子様たちなのです。
    私も暮らしの設計社も暮らしてしあわせになる家、建てた直後だけでなく、後々も喜んで頂ける家をつくろうという熱意は同じです。

  • 福 :すごい!素晴らしいです!
    そんな物語のような話、本当にあったのですね。設計、現場、職人さん、材料屋さん、みんなが嬉しくなってしまいますね。子どもって本物に敏感だし、真剣に取り組んでいる人をしっかりと観察しています。
    自分の未来の姿や生き方として建築や建築技術を選ぶほど作り手の仕事振りが素晴らしかったのだと思います。作り手側が一丸となって、本物の住まい、本物の暮らしつくりを目指して連携すればお客様に本物の満足をご提供できるのですね。

    最後にN様の新居での理想の暮らしについて教えて頂けますか?

  • N様:そうですね(笑)
    朝日のあたるリビングでゆっくり、休日のコーヒーを飲む暮らし。
    友人を大勢招いてみんなで楽しくにぎやかに食事をしたりできる暮らし。
    そして、さすが大工さんの自宅だねと言われる家での暮らし。

  • 福 :N様、とても良いお話をありがとうございました。